2012年10月16日
PT山田はどのように体操を使って来たか 続き
ここまでご紹介してきた バージャー氏体操とリラクゼーション体操ですが、すんなり使いこなしてきた訳では有りません。
卒業してから35年に成ろうとしていますが、途中で離婚、片親での仕事・家事と子育ては激しいストレスの連続で、精神的にも肉体的にも最も疲れる時期でした。
その厳しさは全く自分の事を考える余裕が無いと云う事からもお分かりいただけるものだと思います。 両親揃った子育てであっても自分の事もしっかり考えて周りに対して十分な対応が出来ていると云うのは大変に難しい事です。 その上仕事そのものが、相手である患者さんやご家族の事は絶対にしっかり考えずには何一つ進むことも解決する事も無いという職種です。
本当に不思議ないきさつで、自分や家族の事は碌に考えられないのによそ様の事は真剣に考えなくてはならない環境でした。 しかしそれだからこそ、皆さんにまともな訓練をしようと考え抜いてきたことが、そのご家族の役に立ち、周りのスタッフの方たちの個人的な体調の維持向上の役に立ちました。そしてふと我に返ると、それらの事が有ったので自分に対しては何も出来ていないと云う事に気が付くことにもなって行ったのです。
しかも、皆さんに役立ったと云う情報がさすがに自分に対しても冷静に評価をし、プログラムを組み立てて見ると非常に高い効果を上げて行ったのです。
それでも十分な時間の取れない状態では何が何でも短時間で効果を上げたかったし、体操で体を痛めている訳には行きませんでした。
しかも当たり前ですがこれは誰にとっても共通のニードでも有ったのです。 患者さんに取っては準備運動を手早く終わらせて基礎動作や応用動作を再獲得して、少しでも余裕のある生活でいたいのです。 ご家族にしても介護で疲れた体を一刻も早く休ませたい。そうして不自由を抱えてしまった家族と少しでも穏やかで、落ち着いた生活や、短時間でも楽しみの持てる生活をしたいのです。
そこで準備運動によってリラックスできる気持ちの良い時間を過ごすことも良いけれど、早く生活に反映させて望むべき生活に向かって進みたいのです。
そのような訳で早く短時間で効果を上げられなくてはならず、しかもその体操で体を痛めてしまっては何にもならないのです。しかし、疲れたり痛みを持っている筋肉と云うのはまた傷付きやすい状態にあるのです。 まずは、硬い事、弱っている事、血流が落ちている事等で傷付けば回復も悪いと云う前提条件も抱えています。
しかも決定的な事ですが、筋腱の細い繊維でもささくれ立つ程度では無く、断裂すれば強い痛みを出し、多少傷付いた部分を修復するのではなく、断裂した場合の治りはとても時間が掛かるのです。
その間の運動は出来るだけ控えなくてはならず、これでは介護の足しになるどころか本末転倒です。頑張って一生懸命ストレッチしたことで、強い痛みを出し、更に痛みで動け無くなり、治るまでに1か月前後掛かるのです。治っても次にはもうストレッチをしたくないと思うのが人情だと思います。
折角の良いアイデアも使い方を誤れば、何にもならないと云う事は往々にして経験する事です。 ですから前以て体を痛めやすい方や時間に余裕のない場合にこそ、単にストレッチをすることでは得られない効果も有りますので、使って頂きたいと思います。またご紹介しているバージャー氏体操とリラクゼーション体操を使って、穏やかだけれど確実に、しかも一度の体操で数日は効果が続きますので、余裕をもって介護生活に望んで頂きたいと思います。
勿論スポーツに対しても、他の体を使う趣味の生活にしても余裕をもってできることは楽しみを何倍もの喜びに変えられますし、ずっと続けたいと云う希望にも添える事なのです。
卒業してから35年に成ろうとしていますが、途中で離婚、片親での仕事・家事と子育ては激しいストレスの連続で、精神的にも肉体的にも最も疲れる時期でした。
その厳しさは全く自分の事を考える余裕が無いと云う事からもお分かりいただけるものだと思います。 両親揃った子育てであっても自分の事もしっかり考えて周りに対して十分な対応が出来ていると云うのは大変に難しい事です。 その上仕事そのものが、相手である患者さんやご家族の事は絶対にしっかり考えずには何一つ進むことも解決する事も無いという職種です。
本当に不思議ないきさつで、自分や家族の事は碌に考えられないのによそ様の事は真剣に考えなくてはならない環境でした。 しかしそれだからこそ、皆さんにまともな訓練をしようと考え抜いてきたことが、そのご家族の役に立ち、周りのスタッフの方たちの個人的な体調の維持向上の役に立ちました。そしてふと我に返ると、それらの事が有ったので自分に対しては何も出来ていないと云う事に気が付くことにもなって行ったのです。
しかも、皆さんに役立ったと云う情報がさすがに自分に対しても冷静に評価をし、プログラムを組み立てて見ると非常に高い効果を上げて行ったのです。
それでも十分な時間の取れない状態では何が何でも短時間で効果を上げたかったし、体操で体を痛めている訳には行きませんでした。
しかも当たり前ですがこれは誰にとっても共通のニードでも有ったのです。 患者さんに取っては準備運動を手早く終わらせて基礎動作や応用動作を再獲得して、少しでも余裕のある生活でいたいのです。 ご家族にしても介護で疲れた体を一刻も早く休ませたい。そうして不自由を抱えてしまった家族と少しでも穏やかで、落ち着いた生活や、短時間でも楽しみの持てる生活をしたいのです。
そこで準備運動によってリラックスできる気持ちの良い時間を過ごすことも良いけれど、早く生活に反映させて望むべき生活に向かって進みたいのです。
そのような訳で早く短時間で効果を上げられなくてはならず、しかもその体操で体を痛めてしまっては何にもならないのです。しかし、疲れたり痛みを持っている筋肉と云うのはまた傷付きやすい状態にあるのです。 まずは、硬い事、弱っている事、血流が落ちている事等で傷付けば回復も悪いと云う前提条件も抱えています。
しかも決定的な事ですが、筋腱の細い繊維でもささくれ立つ程度では無く、断裂すれば強い痛みを出し、多少傷付いた部分を修復するのではなく、断裂した場合の治りはとても時間が掛かるのです。
その間の運動は出来るだけ控えなくてはならず、これでは介護の足しになるどころか本末転倒です。頑張って一生懸命ストレッチしたことで、強い痛みを出し、更に痛みで動け無くなり、治るまでに1か月前後掛かるのです。治っても次にはもうストレッチをしたくないと思うのが人情だと思います。
折角の良いアイデアも使い方を誤れば、何にもならないと云う事は往々にして経験する事です。 ですから前以て体を痛めやすい方や時間に余裕のない場合にこそ、単にストレッチをすることでは得られない効果も有りますので、使って頂きたいと思います。またご紹介しているバージャー氏体操とリラクゼーション体操を使って、穏やかだけれど確実に、しかも一度の体操で数日は効果が続きますので、余裕をもって介護生活に望んで頂きたいと思います。
勿論スポーツに対しても、他の体を使う趣味の生活にしても余裕をもってできることは楽しみを何倍もの喜びに変えられますし、ずっと続けたいと云う希望にも添える事なのです。
2012年10月12日
リラクゼーション技術は何に役立つのか?
このブログの姉妹格のアメブロにも リラクゼーション技術は何に役立つ? と云う記事をアップしました。
また 自宅で行うリハビリ には リラクゼーション技術はストレッチのスピードアップとその効果を高める事に役立ちます。 と云う題名で記事を載せました。
しかし、リハビリのリラクゼーションエクササイズに使われる技術はかなり複雑な要素が結びつき、一つにまとまった時に初めて効果が高くなると云うものばかりなのです。
この要素は説明するときにはバラバラにしてその要素を抜き出して背景になっている理論と共に紹介する事が出来ます。但し専門用語だけで出来上がっているようなとっつきにくい、大全集のような構成になっています。 しかも是を単体で使っても望むような効果が得られないとか、技術習得には熟練を要すると云う内容です。
言ってみれば直方体の3つの向かい合った面に対する理論は各々有るのだけれど、これをひとまとめにする力は訓練士しか持っていない。
また直方体に対して、きちんとまとめ上げたプログラムしか実際には殆ど効果が得られないので、個別の理論の説明を聞き、技術を習っても効果を上げられない、と云った分かり難く納得しにくい物なのです。
これはリラクゼーションに関わる要素をランダムに学習習得して行き、系統だった効果的な学習指導書が存在せず、そのような形でまとめあげるにはまだ時期尚早だからなのです。 つまりまだ今現在も研究が重ねられ、改良版や次のステップへの足掛かりが生み出されようとしている真っ最中だからなのです。
ですが、それでもPT山田は敢えてその最先端の段階の技術を効果のしっかりわかっているものだけ、誰が扱っても事故が少ないと云う定評のあるもので、効果の高さにも抜きんでて高い評価が与えられているものをピックアップして体操にまとめ上げました。
ですから、個別技術に対する解説や紹介を敢えて行っていません。
その代わりにPDFや動画の中では姿勢の取り方から使う技術まで殆どすべてがリラクゼーション技術になっています。
単にストレッチを行うよりずっと早く十分なストレッチ効果が出て来ることを確認して頂きたいと思います。 またこの技術を同時に使う事で、体を傷付けると云う事故をよりしっかり防ぐ事が出来ます。
体に痛みを出さずに十分なストレッチ効果を身に付けた体には、動きに余裕が出来、自分の体を守り、同時に余力分だけは傍にいる方にも手を伸ばせる理想的な人間関係を築けるものと思います。
また 自宅で行うリハビリ には リラクゼーション技術はストレッチのスピードアップとその効果を高める事に役立ちます。 と云う題名で記事を載せました。
しかし、リハビリのリラクゼーションエクササイズに使われる技術はかなり複雑な要素が結びつき、一つにまとまった時に初めて効果が高くなると云うものばかりなのです。
この要素は説明するときにはバラバラにしてその要素を抜き出して背景になっている理論と共に紹介する事が出来ます。但し専門用語だけで出来上がっているようなとっつきにくい、大全集のような構成になっています。 しかも是を単体で使っても望むような効果が得られないとか、技術習得には熟練を要すると云う内容です。
言ってみれば直方体の3つの向かい合った面に対する理論は各々有るのだけれど、これをひとまとめにする力は訓練士しか持っていない。
また直方体に対して、きちんとまとめ上げたプログラムしか実際には殆ど効果が得られないので、個別の理論の説明を聞き、技術を習っても効果を上げられない、と云った分かり難く納得しにくい物なのです。
これはリラクゼーションに関わる要素をランダムに学習習得して行き、系統だった効果的な学習指導書が存在せず、そのような形でまとめあげるにはまだ時期尚早だからなのです。 つまりまだ今現在も研究が重ねられ、改良版や次のステップへの足掛かりが生み出されようとしている真っ最中だからなのです。
ですが、それでもPT山田は敢えてその最先端の段階の技術を効果のしっかりわかっているものだけ、誰が扱っても事故が少ないと云う定評のあるもので、効果の高さにも抜きんでて高い評価が与えられているものをピックアップして体操にまとめ上げました。
ですから、個別技術に対する解説や紹介を敢えて行っていません。
その代わりにPDFや動画の中では姿勢の取り方から使う技術まで殆どすべてがリラクゼーション技術になっています。
単にストレッチを行うよりずっと早く十分なストレッチ効果が出て来ることを確認して頂きたいと思います。 またこの技術を同時に使う事で、体を傷付けると云う事故をよりしっかり防ぐ事が出来ます。
体に痛みを出さずに十分なストレッチ効果を身に付けた体には、動きに余裕が出来、自分の体を守り、同時に余力分だけは傍にいる方にも手を伸ばせる理想的な人間関係を築けるものと思います。
2012年10月05日
バージャー氏体操・リラクゼーション体操について
自宅で行うリハビリに、ここまで紹介してきたリハビリ技術の価値の高さについて解説しました。
これらの技術は欧米のリハビリに携わる専門ドクターが長年の研究の結果として確立して来たものです。レベルや効果の高さは当然でもあります。
しかし効果が高い分だけ、不調に対してのリスクも高くなります。くれぐれも注意点を守り体を痛めるなどの事故を回避して下さい。またそれですから紹介している体操は、上記の技術の中でも事故を起こす可能性の低い、誰にでも行い易いものをピックアップしています。
また、実際に自分の体に施行するときには手の向きや体の使い方に注意して工夫を凝らしていますので、思わぬスタイルでの体操を提案することも有ります。 しかし効果についてはきちんと理論を踏襲しているので、介助して行う場合と同等の効果が出ます。
そして、特にモデルと同じようなスタイルが取れない場合は出来る範囲のスタイルでストレッチを始めて行き、少しずつ理想的なスタイルに近付けて行ってください。 少しずつ体の硬さが取れ動きやすくなると嬉しい物です。ぜひそうなりますように、リスクに注意して楽しんで体操を行って下さい。
続きを読む
これらの技術は欧米のリハビリに携わる専門ドクターが長年の研究の結果として確立して来たものです。レベルや効果の高さは当然でもあります。
しかし効果が高い分だけ、不調に対してのリスクも高くなります。くれぐれも注意点を守り体を痛めるなどの事故を回避して下さい。またそれですから紹介している体操は、上記の技術の中でも事故を起こす可能性の低い、誰にでも行い易いものをピックアップしています。
また、実際に自分の体に施行するときには手の向きや体の使い方に注意して工夫を凝らしていますので、思わぬスタイルでの体操を提案することも有ります。 しかし効果についてはきちんと理論を踏襲しているので、介助して行う場合と同等の効果が出ます。
そして、特にモデルと同じようなスタイルが取れない場合は出来る範囲のスタイルでストレッチを始めて行き、少しずつ理想的なスタイルに近付けて行ってください。 少しずつ体の硬さが取れ動きやすくなると嬉しい物です。ぜひそうなりますように、リスクに注意して楽しんで体操を行って下さい。
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2012年10月01日
ストレッチとは
自宅で行うリハビリにストレッチの意味・ストレッチによって得られるものをアップしました。
ストレッチの状態がリハビリ的には何を意味しているのかを紹介してみました。かなりはっきりした視覚的な状態把握が出来るのではないかと思います。
この、およそこんなものと云う感覚的な物から、具体的にこういう状態になると云う事を把握することで、自身で効果の判定が出来、危険に対する理解も深まると思います。 これはヨガの様なかなりハードなストレッチについては危険をあらかじめ予測する事が出来ます。そうすると現実的には体を痛めずに、自分の行いたいエクササイズを息長く続けられると云う事に繋がります。
また、ストレッチによって具体的にどのような利点があるのかを知れば、どのような場面に於いて応用が利くのかを人に尋ねなくても、自力で分かる事が出来ます。 そうすれば大変に利用価値が高まり、自力で自分の体のメンテナンスをすると云う事の意味もぐっと身近になり、現実的になると思うのです。
ストレッチの状態がリハビリ的には何を意味しているのかを紹介してみました。かなりはっきりした視覚的な状態把握が出来るのではないかと思います。
この、およそこんなものと云う感覚的な物から、具体的にこういう状態になると云う事を把握することで、自身で効果の判定が出来、危険に対する理解も深まると思います。 これはヨガの様なかなりハードなストレッチについては危険をあらかじめ予測する事が出来ます。そうすると現実的には体を痛めずに、自分の行いたいエクササイズを息長く続けられると云う事に繋がります。
また、ストレッチによって具体的にどのような利点があるのかを知れば、どのような場面に於いて応用が利くのかを人に尋ねなくても、自力で分かる事が出来ます。 そうすれば大変に利用価値が高まり、自力で自分の体のメンテナンスをすると云う事の意味もぐっと身近になり、現実的になると思うのです。