たまりば

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2010年12月27日

何故 みんなでリハビリなのか?

訪問で各ご家庭にリハビリに行きますと、ご本人より介護するご家族の疲労の激しさにびっくりします。

何人もの方がご自分も通院しながら、沢山のお薬を飲みながら介護に当たっていらっしゃいました。
ストレスから心臓を弱らせた奥さんを何人も見ました。

これはリハビリのリラクゼーション・エクササイズが自分自身の体の為になると云うことを知る、とっかかりになる出来事でした。

既に病院勤務時代に、負荷のない簡単なバージャー氏体操が多くの方の元気を取り戻すことが分かっていました。
ですから、患者さんへの訓練と同時にご家族にこれを指導し、覚えて頂きながら みんなで一斉に元気になって行きました。

元気になっていくことで、動作訓練も身に付きますが、長い間動かずにいた体が運動を始めようとするときに、痛みを発して悲鳴を上げるのです。
ここでリラクゼーション・エクササイズの登場になります。体の柔軟性を上げてから運動を始めれば、痛み知らずで動作まで行き着きます。特別に運動訓練をせずに、あっさり復調して動作能力が良くなる方も出て来ます。その位柔軟性は大切です。

その裏打ちとなっているのが、バージャー氏体操です。循環が良くなっているのでリラクゼーションの刺激をしっかり受け止められます。そして柔軟性が改善し運動を開始しますが、ここでも十分な血流が無ければ すぐにくたびれて、使い慣れない部分の筋活動で痛みも出て来ます。  骨粗鬆症では骨膜が刺激を受けて自発痛を出す場合もあります。  しかしこの痛み物質も血流に乗せてどんどん排泄しますので、酷くなる事もなく治まってしまいます。

リラクゼーション・エクササイズもご家族にお願いして訪問の隙間を埋めて頂くのですが、是の指導はどなたにもしたことが有りませんでした。患者さんご本人と、介護を担当なさる方の2人分を自宅で同時進行でシミュレーションして、ご家族に指導しました。殆どの介護者が まずご自分の体の調子を整える方から行っています。バージャー氏体操の効果を身をもって知っていますので、説明を利き即効性の高さに期待なさるのです。

私は何人ものタイプの違うリラクゼーション・エクササイズを繰り返すので、これと云って何かが変わるということも無く時間は過ぎて行きました。 それでも首がくたびれて頭を下げた状態から顔だけを上げるのが苦しくなったことが有りました。
この時初めて試に、自分のためのリラクゼーション・エクササイズを組み立てて行ってみました。丁度パソコンを使った文章や表の整理が立て込んでいた時でした。 パソコンによる首・肩の痛みに対応するエクササイズです。

結果は自分でもビックリです。ホームページ「自宅で行うリハビリ」の『お知らせ過去記事』に載せている肩こりのための体操ですが、3日間で2度行い はっきり効果が有ったので、少しくたびれると同じ体操をたまに繰り返す程度で、あの辛さはもう2度と味わうことなくパソコンを使っています。

こうやって、自分のためにもリラクゼーション・エクササイズが使えることがだんだん分かって行き、今では基本的な不調知らずの生活になっています。 疲れた場合はたくさん眠り、寝付けないときにはバージャー氏体操後の指先への神経の集中で非常にリラックス出来ます。その後は寝つけるタイミングを逃さず、少し(10分前後)ずつ仮眠を取ってストレスを解消しています。

何か体の不調が有っても、関節や筋肉のレベルならば簡単に治せてしまいます。あんまりお気楽でつい笑顔になります。

人は 自覚して 幸せを求める生き物です。 痛みや苦しさのない、安心と笑顔のある幸せな生活 それが生きる基盤であって欲しいのです。 そこから自分のしたいことや、しなくてはならないことを力いっぱいやって行こうという気持ちが生まれるのだと思います。 だから人は幸せを求め続けられるのです。 そうでなくてはならないと思うのです。

みなさんが幸せを求め続けられますように、そのお手伝いの一部を負える体操だと自負しています。そしてお互いが お互いの幸せを願える社会でありますように。 心から祈りを込めて・・・。

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    Posted by jitakuderihabiri at 09:54│Comments(0)ブログ
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