たまりば

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2011年01月12日

認知症へのアプローチ

自宅で行うリハビリ」のトップページのお知らせの記事に「認知症へのアプローチ」をアップしました。

先日地域の病院で、認知症の家族を叱っている光景を見て、自宅マンションでのリラクゼーション体操の伝達講習の時の茶話会でも、認知症のご家族に困り抜いている方のお話を伺い、更にずっと介護に当たっている若い娘さんとブログ繋がりで知り合いになったことが重なりました。

私が個人的に一番不得意とする精神科領域のリハビリのお話になります。
いずれにしろ、精神科だけでなく、子育てなどとも共通することだと思いますが、一人の人間の精神領域と云うのは推し量ることが不可能なほどの、言ってみれば宇宙にも匹敵する大きさの無限の広がりと、そこに対して非常に拙いわずかな知識と、対応策しか持たないのが現状です。

唯一、これだけは効果が有るのでは?というのが…いつも寄り添い、人格を認め、明るく楽しい雰囲気の中で過ごして貰うことです。
その前提が有って初めて、解決の方向が見え、対応策も考え付いて行けるのだと思うのです。頭ごなしにバカ呼ばわりしたり、しかりつけているのを見ると、見ている此方の胸も痛みます。それでやっと重い腰を上げて、記事を書かなくてはと思ったのです。

まず認めるとは?物忘れを主体とする認知症は、当人が忘れている自覚がない以上、それは全く起こらなかったこと、存在しなかった時間と云うことになります。 これに対して自覚を促すのは大変難しく、映像で残すか、自分でメモを書いて貰うか?・・・そしてそれを本人に突きつける訳です。

何て残酷なって思います。 でも他に方法が無ければ仕方が有りません…しかもその事実を本人が知れば人間失格のようなひどいショックを受けます。その後をどのように対処するかまで考えずには、到底実行できることでは有りません。…私は寄り添う人間に、「大丈夫私が代わりに覚えているから」と云う覚悟が欲しいと思っています。
責めても解決しないのは間違いが無いのですから・・・。

リハビリと薬物療法のタイアップで元気を取り戻す方が、かなりいらっしゃいます。
上記の記事は、最重度に近いレベルの認知症に対して、薬物療法と全身の循環の改善が大きく役に立った例です。
この方は、ご家族の方針がしっかりしていなくては寝たきりになるレベルの方でした。

その後を追跡していませんが、ご家族がひっきりなし話しかけていらっしゃったので、元気にしていると思います。
「自宅で行うリハビリ」には京大出身の医師が運営する、物忘れに対するホームページを紹介しました。これ以上しっかりしたものは、他で見掛けませんので参考にして頂きたいと思います。


さて、今日の小山内裏公園の梅です。

認知症へのアプローチ

そして今週1月16日(日)12:00~ どんど焼きが行われます。

今日は材料が運び込まれていました

認知症へのアプローチ


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    Posted by jitakuderihabiri at 16:12│Comments(0)ブログ
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