たまりば

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2011年06月05日

「自宅で行うリハビリ」は何を目指しているのか?

自宅で行うリハビリ」は何を目指しているのか?

日本が突出して長寿国であるのは皆さんご存知ですね。理由が食文化なのか・気候なのか・遺伝なのか…世界中が注目しているであろう長寿の理由は戦争が無い・少子化で若年者死亡率が低いことも考えなくてはなりません。しかし本当にどうして私たちは最長寿国に生きているのでしょう?どうしたら天寿を全うするまで元気で暮らせるのでしょう? 答えはいつ見つかるのでしょうか? 障害を負うことなく最期の時まで元気で過ごして行くには実際に何をすればよいのでしょうか?

答えを知る先人もいない、現状の把握も十分に出来ていない、日本が先頭を切っているので周りの国を探しても正解が分からないのです。ですから頼れるのは自分自身の考え方や生き方にならざるを得ないのかもしれませんね?つまり他人の言動ではなく、自分が納得できるかどうかに全ては掛ってくるのではないでしょうか?
沢山の方の多くの意見がまだまだ必要な状況の中なのですが、実際にPTを続け・訪問リハビリをしてきた経験から単純なことですがかなりのことを知ることになりました。

•人は動いていることで、全身の機能が良好に働く。
•簡単にたやすく動けるのならば取り立てて意図しなくても人はじっとしていることなく動いている。

そして簡単にたやすく動くために必要な要素は

1.適正体重
2.柔軟な体
3.偏らない食事の摂取
4.正常な内臓機能(口から入れても吸収し、循環できなくては意味が無い)
5.休息と作業や運動が適量で繰り返される
6.過重な精神的負荷を受け止めない

可能な状況ならば、以上の様なようなことに集約できそうです。

他には何があるでしょうか?これも上記の前提がしっかりしていてその後がついて来ます。趣味とか楽しみなど生きがいの存在は欠かすことが出来ません。しかしそれも体が自力で動いてこそ大切に出来るのです。また生きがいを大切にするために、自分の体を大切にしようとも思えます。
それでは体を大切にするために、簡単にたやすく動くために我々は何が出来るのでしょうか?またはリハビリは何が出来るのでしょうか?

ここにできるだけ的確な情報が欲しいのですが、一握りの僅かな方だけがその方法を知り、自分の身の安泰や保全を目指すのは大変不経済なことだと思います。しかし専門家は簡単に情報を提供出来る環境に居ませんし、伝えるための工夫には大変な労力が掛ります。またこれからも無料で医療が提供されることは有りません。
しかも自分でできる範囲のことまで、他人の手に委ねられるほど私たちの住む世界に経済的、時間的余裕が有るのでしょうか?これは考えるまでもないと思います。

今後ますますの高齢社会になっていくと、若い人が少ない現状を考えて、高齢で動きの悪くなった場合にこれを若者の介護人口で賄うことは出来ません。つまり老々介護が当たり前になると考えられます。そうなると今後は基本的に誰もが介護が出来なくてはならないし、自分で自分の体を動きやすいように整えて行かなくてはならないはずなのです。これはたとえ不調で倒れたとしても、保険行政の制限からどこまでも自力での解決を求められる課題となって行きます。

リハビリの訓練士は国の保険行政の中で仕事をする都合上、自らの判断で訓練量を増減することが出来ません。保険での可能な手当てを医者とタイアップして最大限有効に提供することだけが許された権限範囲なのです。私たちは自分たちで払っている保険料以上の要求をしても、何処からもそれは提供されないのです。しかし介護やリハビリの情報は絶対に必要なものです。
ですから国や地方自治体が積極的にこのギャップを埋める日まで、私はこの介護方法の一部を無料提供し、訓練に替る練習方法を廉価提供して行こうと思うのです。また廉価を維持するためにも多くの方のご利用をお願いしたいと思っています。

そしていずれはもっと多くの情報が集まって、更に良い情報が国の主導で提供されるようになって欲しいと思います。日本だけでなく、世界中の方が情報を共有できて、より良い人生を送ることが出来れば、この仕事を続けていることがやっと報われるのだと思っています。


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    Posted by jitakuderihabiri at 16:36│Comments(0)ブログ
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